8月20日から中国系の春秋航空日本が新千歳空港〜成田便を就航させたので、早速新千歳空港からの搭乗を体験してみました。
とにかく安かった
現在はスカイマークを含むLCCもすべてJAL、ANA系列なので、カニバリゼーション(共食い)を避けるために、LCCの価格体系も、大手キャリアと比べて実に微妙な差になっています。とくに繁忙期には新千歳〜成田で2万円前後の運賃なども珍しくありませんから、どこがローコストなのか聞いてみたいところではあります。
しかし、大手キャリアの資本が入っていないためか、繁忙期でも大手キャリアの運賃に連動することなく安価な運賃を提供できるのが最大の強みです。今回、私が利用した日程で新千歳〜羽田(または成田)を検索したところ、1万円以下の運賃は春秋航空日本だけでした。価格は、座席指定料金と空港使用料、決済手数料を合わせて6,780円。就航直後特価なのかもしれませんが、繁忙期でこの低価格は驚きでした。他社が既に春秋航空日本へのマッチング(対抗価格)を開始したようですが、ユーザーにとっては歓迎すべきことでしょう。
予約は簡単だけど中国のサーバーなので
春秋航空日本のウェブサイトから予約しました。他社と比較して、特段変わったことは何もありませんし、むしろ未だに会員登録すらできないスカイマークあたりと比べると使いやすいのですが、サーバーを中国に置いているらしく、ブラウザのセキュリティを強くしていると、アクセスできないことがあります。
今回、春秋航空日本の決済で発見だったのが、ネット専用VISAプリペイドカードVプリカを利用できたことです。Vプリカの説明によると、「航空券の購入では利用できません」となっており、LCCを含む航空キャリアでは実際に使えないのですが、春秋航空日本は大丈夫でした。搭乗にはクレジットカードをご持参ください、となっているので、万が一提示を求められたらどうしようと内心ちょっとだけハラハラしていましたが、提示を求められることもありませんでした。
近くに係員さんが立っていて親切に教えてくれるので(日本人の方でした)、わからない場合でも大丈夫ですよ。
手荷物で悩みました
手荷物の重量制限に厳格と評判の春秋航空日本
春秋航空は手荷物の重さにうるさいと聞いていたので、どんなチェックがおこなわれるのか興味津々でした。それを知るのが、今回最大の目的と言っても過言ではありません。
「機内持ち込み手荷物は5kgまで1個」
搭乗手続カウンターでは、これをかなり厳しく聞かれます。実際に利用してみてわかったこととして、重量を聞かれますが、搭乗券発行までこぎつければ、その後搭乗に至るまで、べつにチェックがある訳ではありませんので、多少重量を超過していても問題ないと思われます。ただし、LCC乗客にありがちな、見るからに5kgを超えていそうなスーツケースを預けず機内に持ち込むパターンは、春秋航空日本に関してはさすがに難しいと思います。空港で申し込んで手荷物を預ける場合は、事前インターネット予約の2倍の料金がかかりますので、十分注意してください。
今回は有人カウンターで預け荷物の重量を量ってシールを貼ってもらい、無事に搭乗券の発券を受けました。
仕方ないので手荷物を預けました
この日は時間がなく手荷物は機内に持ち込みたかったのですが、初回は搭乗までにどこで重量チェックがあるかわからないので、事前に購入しておいた+10kgの預け手荷物の権利を使って、バッグを預けることにしました。
新千歳空港のLCCカウンターは、各キャリアのカウンターで手続きをした後、さらにANAの団体カウンターに並んで荷物を預けなければなりません。1階の規模が小さい団体用カウンターを1ラインで利用するので(新千歳空港の一般搭乗口は2階)、団体がいてもいなくても、非常に混み合います。この日は、10分ほど待ちました。荷物を預け終え、ようやく2階の搭乗口に向かいます。
検査場では態度の悪い空港職員にもガマン
LCCが使用する手荷物検査場は1ヶ所です。各LCCが利用し大変込み合いますし、経験上LCCは飛行機に不慣れな方が多く利用し、検査に時間がかかるので、なるべく時間に余裕を持って向かうようにしてください。
「バッグをテーブルに置くとゆっくりしちゃいますので〜、歩きながらパソコンや飲み物を出せる方は出してくださいね〜」
拡声器を持った空港職員が、LCC利用者には失礼な対応が義務であるかのように失礼な対応をしてくる場合も多々ありますが、彼らと争っても時間の無駄なので、無視しましょう。
ボーディングブリッジで搭乗
この日は定時出発・定時着陸でしたが、成田空港で連絡バスがなかなか来ず、結局10分ほど機内で待たされました。成田空港は預けた手荷物の返却も遅いので、この日は結局、着陸40分後にようやく手荷物を受け取り、1,000円で東京駅まで行けるバスを何本か逃してしまったので、都内でのアポイントに間に合わせるために、日暮里まで2,470円の京成スカイライナーを利用しなければなりませんでした。LCCを利用するときは、用途も考慮したトータルコストで考えなければなりませんね。
まとめ
春秋航空日本が手荷物に厳格というのは事実でしたが、那覇空港LCCターミナルのように、搭乗直前に機内持ち込み手荷物を量るような厳しさでないということはわかりました。手荷物の重量制限が厳格ということは、必然的に預け手荷物になる可能性が高くなりますので、時間に余裕のある移動の場合は良いとしても、急ぎの用がある場合には、無理にでも荷物を5kg以下にして機内持ち込みすることを強く推奨します。
コメントを残す