Mi Band 3
スマートウォッチ否定派の私がMi Band 3を購入した理由
操作するたびに両手が塞がる腕時計型のスマートウォッチのどこが「smart=賢い」のか、しかもApple Watchでは「長持ちするようになった」バッテリーでも3日程度しか持たないということに対する疑念から、私はスマートウォッチというカテゴリのプロダクトにはまったく食指が伸びないのですが、今回、以下の理由から中国のXiaomi(シャオミ、小米科技)製「Mi Band 3」を購入したので、そのレポートです。
- アップデートで画面表示が日本語表示に完全対応した
- 3,000円以下と価格が安い(壊れても「まいっか」と思える)
- 軽い(本体約20g)
- バッテリーが長持ち(約20日)
- 「Mi Fit」でログをとれるワークアウトの種類が自分に合っていた
とくに❺の要因は大きく、Mi Band 3とペアリングして使うスマホアプリ「Mi Fit」は、ロードバイクのライドで心拍数を含めた走行ログがとれること、また、ジムではトレッドミル(いわゆるランニングマシン)をよく使うので、これにも対応していることが大きな動機になりました。
私はそこまで「ガチ勢」ではないので、ロードバイクのサイクルコンピュータに心拍計を連動させて…などということには興味がないのですが、フィットネストラッカーを装着して、後からログを確認するくらいなら、次回ライドのコース選びの参考にもなるので、メリットになると判断しました。
「屋外ランニング」「トレッドミル」「屋外サイクリング」「ウォーキング」
つけっぱなしでも気にならない軽さ・装着感
私は、身につけるものはできるだけ減らしたい性格なので、ワークアウトの時以外はMi Band 3を外すつもりで購入したのですが、装着してみると、あまりに軽く気にならないこと、料理や家事、また、シャワーのときにもいちいち外さなくて良いことから、とりあえずつけっぱなしにすることにしました。
肌がかぶれやすいので、かぶれたらすぐにやめようと思っていたのですが、装着開始から1週間程度経った時点では、そういう問題も起きていません。
24時間Mi Band 3を装着しておくことで、心拍数を継続的に計測・記録できるほか、「座りすぎ」を注意してくれたり、睡眠の質を解析してくれたりと、多くのメリットがあります。
アラームが便利
他に、使ってみて意外と便利だった機能としては、地味ですが「アラーム」があります。
Mi Band 3は、本体が小さいわりにバイブレーションが強いので、これで目が覚めないということはないと思います。
また、家族などと一緒の部屋で寝ている人は、他の人を起こさずにアラームが使えるので、とても便利です。
Mi Band 3の購入方法
GearBest
今回は、Mi Band 3を海外通販の「GearBest」で購入しました。
GearBestでは、頻繁にセールをやっていますし、クーポンも配られているので価格が変動するすのですが、私は2,669円で購入できました。
高くても送料込3,000円以下では購入できると思います。
CHECK!GearBest
GearBestは入手に時間がかかる
GearBestは安く購入できるメリットがあるのですが、商品が中国から国際書留で送られてくるので、到着までに2週間程度の時間がかかるというデメリットがあります。
私の場合も、注文から商品到着まで13日間かかりました。
日本では郵便局が配達
GearBestでは、Mi Band 3がこのような梱包で送られてきます。
「国際書留」扱いなので、日本では郵便局が配達してくれます。
緩衝材も入れられていませんが、外箱・本体ともに破損などはありませんでした。
Amazonならすぐに入手できる
Amazonは日本に在庫があるので、Mi Band 3をすぐに入手することができます。
梱包も中国からの直送よりはていねいでしょうし、初期不良だった場合などの対応は、やはりAmazonのほうが安心感があります。
ただし、価格は4,000円台前半と、GearBestと比べて1,000円ほど高くなります。
スマートフォンアプリ「Mi Fit」
iOS・Androidともに対応
Mi Band 3は、スマートフォンアプリ「Mi Fit」とペアリングして使います。
Mi Fit
Anhui Huami Information Technology Co., Ltd.無料posted withアプリーチ
ワークアウトのログ(屋外サイクリング)
画面下部の「ワークアウト」メニューから、「屋外サイクリング」を選び、スタートをタップするだけで計測が開始されます。
走行中は、1kmごとに平均走行ペースや心拍数を音声(英語)で知らせてくれるので、簡易サイクルコンピュータとしても利用できそうです。
ワークアウトを終えると、「ルート」「詳細」「速度」「チャート」でそれぞれ走行ログが確認できます。
「ルート」画面では、自宅の場所が出てしまうので地図の表示を消していますが、GPSでかなり正確に記録された走行ルートを確認でき、ルート上に1kmごとの番号を表示することもできます。
「詳細」では、ライド時間、消費カロリー、トップスピード、平均速度、平均心拍数に加えて、上り坂・下り坂のログも確認することができます。
サイクルコンピュータの記録と比較しても、かなり正確な内容だと思います。
「速度」では、走行距離1kmごとのログという形で、速度と時間が表示されます。
サイクルコンピュータの記録では、「最速キロ」はもっと出ているのですが、GPS計測だと短時間の速度は記録できないようです。
「チャート」では、速度、心拍数、高度がグラフで確認できます。
「高度」グラフは、マップと走行経路から算出しているのだと思いますが、私は高度計を持っていないので、これは地味に嬉しいログです。
ワークアウトのログ(トレッドミル)
トレッドミル(ランニングマシン)も、ワークアウト開始〜終了までは、屋外サイクリングと同じ操作方法ですが、ログ画面は若干違います。
トレッドミルで確認できるログは「詳細」と「チャート」になります。
「詳細」では、走行距離、ワークアウト時間、ペース、消費カロリー、平均速度、最大心拍数、平均心拍数、歩数、ストライド、ステップ頻度を確認できます。
「走行距離」は、マシンの表示よりかなり少なく計測されます。
この日は7km近く走ったはずなのですが、Mi Fitでは5.13kmと計測されてしまいました。
また、「心拍ゾーン」をグラフで視覚的に確認できます。
チャートでは、心拍数とステップ頻度がグラフで確認できます。
屋外サイクリングと比べて、トレッドミルは全体的にログの種類が少なく、あっさりしている印象です。
「屋外ランニング」「ウォーキング」は使う予定がないのですが、試しにジムからの帰り道でウォーキングを記録してみました。
こちらも地図は非表示にしていますが、表示すると、GPSでかなり正確にルートが記録されています(当然、精度はスマートフォン本体の性能にも依存します)。
「詳細」では、距離、時間、ペース、消費カロリー、平均速度、ステップ頻度、平均心拍数、合計歩数、ストライド、上り坂のログが確認できます。
さらに、心拍数の分布グラフ。
「速度」では、屋外サイクリング同様に1kmごとの速度と時間が確認できます。
チャートの種類は、速度、心拍数、高度、ステップ頻度、ストライドがそれぞれグラフで確認できます。
睡眠品質分析
Mi Band 3を装着して眠ると、自動的に睡眠時の体の動きや心拍数を計測して、睡眠の質を分析してくれます。
22:00までに就寝するようにアドバイスされますが、それはちょっと無理です。
同じ地域の同年齢のユーザーと睡眠の比較ができます。
夜更かしの人が多いんですね・・・。
そのほか、起床後に、自分で感じた睡眠の質を評価・記録できます。
その他の設定
Mi Band 3には、フィットネストラッカーとしての機能以外にも、スマートフォンと連動して通知を受け取る機能がいくつか搭載されています。
「着信」は相手の名前(連絡先に登録されている場合)が画面に表示されますし、「アプリ通知」では、アプリごとに通知・非通知を選ぶことができ、メールやLINEを選択しておくと、Mi Band 3で通知が受けられるだけでなく、画面でも簡易表示で内容まで確認することができます。
「心拍数検出」では、心拍数の検出頻度を設定できる(1分/5分/10分/30分)のですが、これはかなりバッテリー持ちに影響するので、充電が面倒な方は長く設定すると良いと思います。
私は1分にしているので、バッテリーは1日あたり10%程度減ります。
それでも10日間は持つ計算なので、充電の手間との比較で許容範囲かな、と思っています。
「プロフィール」メニューではさらに、アクティビティ通知、起床通知などの設定ができます。
スマート分析で「睡眠品質解析」をONにしておくと、さきほどご紹介した睡眠分析を利用することができます。
Mi Fitは、健康系アプリとしては連携できるアカウントが少なく、「Google Fit」と「WeChat」だけです。
日本でWeChatを使っている人はほとんどいないと思いますので、実質Google Fit一択です。
Mi FitからGoogle Fitには、アクティビティのデータとして同期されるため、Google Fit側では心拍数が記録されないのは、ちょっと残念な仕様です。
こちらは、「週」と「日」のアクティビティ記録です。
まとめ
2,000円台という価格の妙味
この記事では、「Mi Fit」と「Mi Band 3」の機能の一部をご紹介しましたが、他にも便利な機能がいろいろあります。
冒頭にも書いたとおり、スマートウォッチというものは、最も重要であるはずの「時間を確認する」機能が1,000円もしないチープカシオに劣るという根本的な矛盾を抱えた「時計」なわけで、よほどそのデメリットを凌駕する理由がなければ、積極的に購入する理由はないと思っています。
スマートウォッチ最右翼であるApple Watchは、バッテリーなど基本性能に疑問が残るだけでなく、価格が5万円以上するうえに、一般的な腕時計ほど頑丈でもないため故障に気を使わなければならないという点で、日常生活に不便さを感じさせるデバイスのように思います。
その意味で、Mi Band 3が提案する2,000円台という価格帯とバッテリー持ちは、ライフロガーとして常に装着し、損耗や故障の場合は買い換えるという選択を可能にした、ウェアラブルとしては、今のところ「消去法で」理想的なデバイスなのではないかと思います。
それでいて、通知やメール・LINE内容確認など、スマートウォッチとしての基本性能も抑えているのですから、私のように、これまで否定派だった方にも「おためし」として購入をすすめるには十分な理由が満載です。
とくにサイクリングの1kmごとのペース読み上げ機能と走行ログは便利なので、ロードバイクに乗る方(ガチ勢以外)も、ぜひおためしください。
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