今週の豪ドル円相場
豪ドル円日足チャート
今週の豪ドル円日足チャートです。
先週までは、ループイフダン個人口座で豪ドル円B80ループイフダンを1本5,000通貨、若干稼働開始値幅をずらして合計3本=1万5000通貨運用していたのですが、1月3日早朝のフラッシュ・クラッシュで強制ロスカットになり、約250万円の損失が確定するとともに、ポジションはすべて決済されてスクウェア(ノーポジション)となりました。
上記の日足チャート上には新規(緑)・決済(ピンク)のマーカーが表示されていますが、こちらは昨年7月から稼働を開始した法人口座の記録となっています。
こちらは豪ドル円B80を1本1万通貨で稼働させています。
豪ドル円は70円台に急落後77円台まで回復
今週の豪ドル円の値動きを、時間足チャートで振り返ります。
12月31日(月)豪ドル円は、先週末終値水準の77.56円で寄り付いた後、年末年始特有の緩慢な値動きとなり、NYクローズまで動意薄が継続しての引けとなりました。
終値は77.24円。
【1月1日(火)・・・全市場休場】
1月2日(水)は、年末の引け水準の77.33円で静かな寄り付きとなりますが、前年末に発表された中国指標が低調だったことから徐々に全面安の展開となり、早くも東京時間の昼前には76.63円と、2016年9月30日以来の安値をつけます。
22時台には一時75円台に下落するなど、その後も豪ドル円の下落は歯止めがかからず、NY終値は76.03円とかろうじて76円台を維持します。
3日(木)、ご存知のとおり、寄り付き直後7時台の薄商いでフラッシュ・クラッシュが発生、豪ドル円は一時70.61円と2009年5月以来となる水準まで急落しました。
急落後はすぐに買い戻しが入って8時台には74円台、17時台には75円台、1時台には76円手前まで上昇しますが、NYダウが660米ドル下落するなど米国株が大幅安となったことも重石となり、この日は75.40円での引けとなります。
4日(金)は、ようやくマーケットが落ち着きを取り戻し始め、前日の急落で売られた通貨に本格的な買い戻しが入ります。
大発会の東京市場では、前日の米国株急落を受けて日経平均が一時700円を超える下落をつけるなど為替市場にも重石になりますが、それでも12時台には76円台を回復。
NY時間に入ってからは、米国雇用統計に対しては反応薄だったものの、その後のパウエルFRB議長発言を受けて全面高となった米国株の動きを眺めてさらにリスクオフムードが後退し、豪ドル円も1時台には77円台まで上昇、終値で77.23円まで値を戻す展開となりました。
ループイフダン豪ドル円B80の成績
新規8回、利食い7回
ループイフダン豪ドル円B80の今週(上)年初来(下)成績は、下記のとおりです。
3日の急落直後には新規・決済ともにほとんど約定していなかったのですが、後に修正が入り、4日の夜にまとめて計上されました。
ループイフダン | 数量 | 売買利益 | スワップ | 決済利益 |
---|---|---|---|---|
豪ドル円B80 18/12/31〜19/1/4 | 1万通貨 | 56,000円 | 117円 | 56,117円 |
ループイフダン | 数量 | 売買利益 | スワップ | 決済利益 |
---|---|---|---|---|
豪ドル円B80 年初来 | 1万通貨 | 56,000円 | 117円 | 56,117円 |
来週の動き
米FOMCと中国CPI・PPI
4日に発表された米国雇用統計は、失業率こそ3.9%とやや上昇したものの、新規雇用者数が31.2万人と事前予想の18.4万人を大幅に上回り非常に強い内容だったため、FOMCがさらにタカ派の姿勢をとるのではないかと警戒感が広がったところ、直後にパウエルFRB議長の発言で「火消し」となったのは、市場にとって非常にポジティブでした。
来週は、10日のFOMCでこの流れを維持できるかが注目されるところです。
また、3日の急落では、各国通貨と比較しても震源地を思わせる下落幅を記録した豪ドルは、下値を警戒するマインドが抜けきるまでには時間がかかるでしょうし、今週2日に下落開始の要因となったのが中国経済指標の悪化と考えるなら、7日(月)発表の中国貿易収支、10日(木)発表の中国CPI・PPIにもいつもより注意を払う必要があるかもしれません。
- 7日(月)…米新築住宅販売件数/米卸売在庫/米建設支出/中貿易収支/豪AiG製造業指数
- 8日(火)…米耐久財受注/米ISM非製造業景気指数/米製造業新規受注/豪貿易収支/米貿易収支
- 9日(水)…米消費者信用残高/豪AiGサービス業指数/豪住宅建設許可/米MBA住宅ローン申請指数
- 10日(木)…米FOMC議事録/中消費者物価指数/中生産者物価指数/日景気動向指数/米新規失業保険申請件数
- 11日(金)…米卸売在庫/日全世帯家計調査/日国際収支・経常収支/豪小売売上高/米消費者物価指数
- 12日(土)…米月次財政収支
豪ドル米ドルは強い回復基調
豪ドル米ドル急落後は0.71を回復
私は、2日に長く豪ドル米ドルのサポートとなっていた0.70が陥落したことが、今回の急落の一因と見ているのですが、急落で一時0.6734の安値をつけた後は、早くも当日には0.70を回復、翌4日にはパウエルFRB議長発言を受けて、終値としては昨年12月20日以来となる0.71台まで上昇しています。
米ドル円の戻りのほうがやや鈍いのですが、それでも4日終値で108円台は回復していますので、結果として約2円という豪ドル円の急伸につながっています。
とはいえ、1月14日週には英国EU離脱案に関する議会採決があり、さらに延長された米国による中国への追加関税措置が3月2日で期限を迎えるなど、市場にはリスクオフの材料が待ち受けています。
今回のフラッシュ・クラッシュのような下落は、ある意味「想定外の事故」ということで、多額の損失を被った私でも諦めがつくところがありますが、上記のように、スケジュールがある程度明確で、想定できるリスクには万全の備えをしておくことがループイフダントレードにおいて必須だと感じます。
損失分を取り戻すのに何年かかるかわかりませんが、急ぐことでさらに損失を拡大させるようなことがないように、今後もトレードを継続していきたいと思います。
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