節約のために、家計簿をつけるよりも重要なこと。

家計簿は目的ではなく手段

家計簿をつけて浪費していました

「節約のためには家計簿をつけましょう」という意見が多いのですが、私の経験から言うと、家計簿をつけていてもいくらでも浪費はできますし、私のように物欲が強めの方にとっては、とくに大きな抑止力にもならないと思います。支出と収入をモニタリングするだけで収益性が上がるなら、青色申告している会社は全て儲からなければおかしいですよね。とはいえ、家計簿をつけているほうが節約がしやすいというのは間違いないと思います。

なぜ家計簿は続かないのか

めんどくさがりの私ですが、なぜか家計簿は苦にならず何年も続けているので、まず、家計簿に関する最も多い悩みであろう「家計簿をつけるのが続かない」という方に有益な情報を提供できないのが心苦しいのですが、続かない=必要ないという可能性は疑ってみたほうが良いと思います。私にとって家計簿は、必要で有益だから続いているに違いないのです。人間は、本当に必要で有益なことであれば多少面倒でもやるものですし、やらないということは、デメリットがやるメリットを上回っているということなのだと思います。仮にそういう方が無理に家計簿を続けても、家計簿をつけることそのものが目的化してしまい、本来の目的である収支バランスの適正化にはつながらないと思います。

手取り収入が10万円台の方は、家計簿よりも考えることがある

30歳をすぎても手取り収入が10万円台という時代

非正規雇用が4割という現状では、30歳代以上でも手取り月収が10万円台というケースが珍しくなくなりました。あまり給与明細をじっくり見る方は少ないと思いますが、社会保険料がものすごく上がっていますから、独身で月収手取り20万円以上もらおうとすれば、総支給は25万円以上である必要があります。これはだいたい年収350万円(賞与夏冬それぞれ1か月として)ですから、現在平均年収が414万円(2015年6月/民間給与実態統計調査)の日本人は半数近くが手取り月収20万円をもらえておらず、平均値を引き上げているのが中高年男性であることを考えると、そのほとんどが若者や女性という実態が浮かび上がってきます。

毎月1万円貯金してどうするんですか?

手取り月収が20万円弱として、家賃5万円のアパートに住み、光熱費は1万円、食費は2万円で10万円は貯金できる、というストイックな方はごく一部で、たいていは趣味や外食、付き合い等で月に数万円は支出があると思います。結局、給料日直前になると、手元に数千円〜1万円が残っているというのが常識的な消費行動ではないでしょうか。ここからやりくりして数万円貯金しましょうという初期設定は、そもそもどうなんだろう?というのが私の意見です。毎月1万円貯金しても1年で12万円。2万円でも24万円。これを積極的に推奨するのは、定期預金金利が6%だった1990年あたりの感覚ではないかと思います。

日本のサラリーマンは「階層移動のできない身分制度」

はじめから勝ち負けが決まっているシステム

戦後の高度経済成長期に「労働力」と「ノウハウ」を企業から流出させないために生まれた日本独自の終身雇用・年功序列というシステムは、当たり前ですが、作られた時期に、作った人に好都合となるように作られています。若者は、早くとも団塊ジュニア世代(1971〜74年生まれ)が寿命を迎える40年後くらいまでは、「国民」としては社会保障費の負担で、「会社員」としては上がらない賃金でこのシステムの負担側になるよう設計されています。

中小企業のサラリーマンが給料を上げようと努力してはいけない3つの理由。その努力は報われません。

2017.01.23
以前、暴論に近いこのような記事を書きましたが、「国民」という立場からは逃れられないとしても、この勝率の悪い「会社員」とくに「中小企業の会社員」というシステムの中で収入を上げる努力をすることは、とてもオススメできません。昇進させられて、わずかな収入アップでいいようにこき使われるか、会社ごとなくなってしまうのが残念ながら大半のケースです。

会社員を「サイドビジネス」にできないか

収入の主従逆転

300万円の資金ならループイフダンで月10万円の収入を得るのは、それほど難しくないのかもしれません。デモ口座を公開します。

2017.02.05
会社員の投資というと「副収入」と決めつけられますが、この主従が逆転しても良いはずです。つまり、投資による収入をメインとし、不足分を労働でまかなう、という考え方です。当ブログでご紹介しているとおり、ループイフダンのデモ口座は300万円の資金で1か月あたり7〜10万円の確定利益を出しています。この運用はレバレッジが低すぎるので、リスクを適正に管理しつつレバレッジを上げれば、15万円/月くらいの運用は、それほど難しくないと思われます(今後、検証していきますが)。そこに上乗せする10万円であれば、パートやアルバイトでも最近は時給が上がっていますから簡単でしょうし、現在正社員で辞めるのは不安だというなら、今の会社であまり努力せず、いわゆる「給料ドロボー」をやっていれば良いと思います。今のところ、ちゃんと出勤して最低限の仕事をしている限り、会社は正社員を法律上クビにはできませんから、冷たい視線に耐える多少の鈍感な神経さえ持ち合わせていれば、誰にでもできる選択です。一人ひとりの日本人が生産性を上げようとしないことは日本経済全体にとってはマイナスですが、私にとっては、この記事を読んでくださっているお一人お一人のほうがずっと大事です。

心の病は完治しない

2015年の商工リサーチの調査によれば、日本の経営者の平均年齢は60.8歳だそうですが、彼らの現役時代は「休日返上、寝ずに働く社員こそ優秀」という価値観でした。多くの経営者は比較的柔軟なので、ブラック企業などが取りざたされる現在は時代が違う、ということを頭では理解していても、どこか根底で納得していない部分があります。彼らの時代は日本経済も個別企業も上がり目でしたから、単純に将来的な見返りが約束された上での合理的行動だったのですが、現在は全く事情が違うということまでは残念ながら理解できないようです。

そんな経営者からの言外のプレッシャーで、賃金に見合わない労働を提供して心を病んでしまっては、それこそ日本にとって損失です。心の病は、治療により回復はしますが完治はしません。年配経営者は、どうも心の病の存在そのものに否定的な方が多いことも残念ですが、ただ忙しいことや、仕事のプレッシャーが大きいという理由だけではなく、若者の将来不安が大きな心の負担になっているということに、もっと目を向けるべきです。

閑話休題

必要なのは家計簿ではなく「明確な目的意識」

そこで家計簿の話に戻りますが、ありがちな「○○万円貯めるという明確な目標」というのをやってみても捗らないのは、○○万円貯めても、別に明るい将来が見えるわけでもないからです。ですから、ここまで書いてきたとおり、「負けの決められた会社員システムから離脱するために○○万円を貯める」というところまで明確にしてみてはどうでしょうか?そのために家計簿はなくてはならないツールですし、さらに言えば、ぜひ複式簿記を覚えていただきたいです

家計簿はどうしても「収入」と「支出」に機能がかたよりがちで、「資産」と「負債」の管理がしづらい作りになっています。インターネットバンキングやクレジットカードと連携して自動化をうたうアプリも増えましたが、正確な家計簿をつけようとすると、かなり修正しなければならないので、私はあまり使いやすいと思いません。そういった中では、連携機能はありませんが、「らくな家計簿」が、家計簿の使い方でも比較的自然に複式簿記の概念を取り入れているので、試してみるのも良いと思います(フリーソフトです)。

らくな家計簿 Pro

らくな家計簿 Pro
開発元:RealByte
無料
posted with アプリーチ

もっと重要な「資金繰り」

私は、家計簿以外にも「資金繰り表」という将来にわたって資産がどのような推移をするかという表も作成しています。実は家計簿以上にこの資金繰りは重要で、かつ達成感を得るためにも効果的です。この記事はやや長くなってしまいましたので、PVが増えるようでしたら、続編として資金繰りについて書いてみたいと思います。

2 件のコメント

    • KG@SZさん、コメントとツイートありがとうございます。
      資金繰りについては、近いうちに記事を書きたいと思います。またお立ち寄りいただけると嬉しいです。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

    ABOUTこの記事をかいた人

    そうたろう

    FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在、事業の失敗で背負った借金をせっせと返済しながらひっそりとフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。