ようやくGoogle Payの新たなサービスがスタート
新しい決済は「QUICPay+」
今年5月にSuicaやnanacoなど4種類の電子マネーに対応したGoogle Payですが、モバイルSuicaが年会費無料で利用でき、クレジットカードからチャージできるという以外には、明確なメリットがない状態でした。
しかし10月9日から、Google Payに登録したクレジットカード/デビットカードがQUICPay+決済に利用できるようになり、利便性が高くなりました(「Kyash」でもQUICPay+決済できます・後述)。
さらにJCBやJCBグループ発行のクレカ/デビットをGoogle Payに登録してQUICPay+決済した金額の10%(上限5,000円)がキャッシュバックされるキャンペーンも実施されているので、この記事で合わせてご案内したいと思います。
Google PayでQUICPay+を使うには
基本的にJCBグループ発行のクレカ/デビットしか使えない
いきなり身も蓋もない話なのですが、Google PayのQUICPay+決済で利用できるのは、基本的にすでにQUICPay+で利用できるクレジットカード・デビットカードだけです。
Google PayのQUICPay+に対応していないカードをGoogle Payに登録しても、「このカードは非接触型決済用として設定できません」と表示されてしまいます。
KyashはVisaプリペイドでもQUICPay+として使える
ただし、本日Kyashから公式に発表があり、KyashはVisaプリペイドながら、QUICPay+としてGoogle Payで利用することができます。
Kyashは、まずKyash側での利用額の2%キャッシュバックに加えて、Kyashへのチャージ用に登録したクレカ/デビットのポイントやキャッシュバック還元も受けることができるため、Google Payにはぜひ登録しておきたいカードです。
CHECK!スマホでチャージして使える「Kyash Visaカード」
Google Payに一般的なVisaカードを登録すると、このように表示されますが、Kyashを登録すると、Kyashのリアルカードデザインが表示され、「QUICPayのメインカード」に設定できるようになります。
なお、Kyashでネックとなる1回/24時間の利用上限は、リアルカード発行を受けていれば5万円ですが、Google PayのQUICPay+として利用する場合は、3万円上限になります。
また、クレカ/デビットから電子マネーへのチャージはポイント・キャッシュバック還元の対象外とされる場合が多い中、Google Payを利用したKyashからモバイルSuicaへのチャージは、6,000円以上であれば2%キャッシュバックの対象になる上に、クレカ・デビットのポイントやキャッシュバックも受けられるので、これを利用しない手はありませんね。
Google Payのキャンペーン
わざわざGoogle Pay経由でQUICPay+を使うメリット
これまでもJCBやJCBグループ発行のクレカ・デビットはおサイフケータイアプリでQUICPayに登録できたので、Kyash以外はわざわざGoogle Payを経由する理由はないように思えます。
しかし、Google Payは後発のサービスということで、普及させるためのキャンペーンが用意されていますから、実施期間はGoogle Pay経由でQUICPay+を使うのがおトクです。
キャンペーンその1:「Google Payで支払って賞品を当てよう」
Google Payに登録した電子マネーを利用したり、Webサイトの支払いでGoogle Payを利用すると、最大5,000円分のGoogle Payクレジットや、Google Home Miniが当たる抽選権が獲得できます。
最近Google Payクレジットが当たりづらくなった感じがもありますが、Google Payを使うたびにチャンスがあるので(1日5回まで)、モバイルSuicaを使って移動するような方はかなりの回数のエントリができますし、今回、QUICPay+での決済が加わったことで、コンビニでの利用などでさらに回数が増えると思います。
キャンペーンその2:「JCB カードを Google Pay で使って全員にもれなく 10% キャッシュバック」
こちらは、GoogleではなくJCB側のキャンペーンなのですが、期間中利用額の10%がもれなくキャッシュバックされるという太っ腹な内容になっています(キャッシュバック上限5,000円)。
もちろん、Google Payに登録したクレカ/デビットのポイント・キャッシュバック還元もこれとは別に受けることができるので、キャンペーンと合わせて11%以上の還元率が実現できます。
キャンペーン参加にはエントリが必要なので、忘れずに下記のリンクから手続してください(ネット以外に電話でもエントリ可)。
CHECK!Google Payを使って全員にもれなく10%キャッシュバックキャンペーン
このキャンペーンは、JCBブランドであれば何でも対象というわけではなく、参加カード発行会社が限定されていますので、下記リンクで確認してください。
ご自分のカードが対象かどうかわからなくても、そもそも対象外のカードではキャンペーンへのエントリができないので、とりあえず手持ちのJCBカードを「My JCB」に登録して、エントリを試してみると良いと思います。
「My JCB」に登録できないカードも、今回のキャンペーンの対象外です。
CHECK!Google Payを使って全員にもれなく10%キャッシュバックキャンペーン 参加カード発行会社一覧
キャンペーン詳細は、以下のとおりです。
※2018年11月~12月お支払い分のQUICPay(クイックペイ)TMまたはQUICPay+(クイックペイプラス)TMでのGoogle Payご利用分が対象となります。
※JCBクレジットカードのキャッシュバックは2019年2月お支払い分の「カードご利用代金明細」で金額がマイナス表示されます。当月に支払いのない場合は、設定口座への振り込みとなります。
※JCBデビットカードのキャッシュバックは2019年3月お支払い分の「JCBデビット差額取引分・その他ご利用明細照会画面」で金額がマイナス表示されます。当月に支払いのない場合は、設定口座への振り込みとなります。振り込み日は発行会社により2019年3月11日(月)から前後する場合があります。
※一部のJCBデビットカードでは、「カードご利用代金明細」には表示されません。設定口座へ振り込みとなりますので、通帳等でご確認ください。
※お振り込み時点でカードを退会されている場合や口座設定されてない場合は、キャッシュバックの対象となりません。
※お持ちのカードを複数のデバイスに設定された場合でも、キャッシュバックの上限は5,000円までとなります。
キャッシュバックは来年3月ということで気の長い話ですが、むしろ、忘れた頃に5,000円がもらえて嬉しいかもしれません。
来年2月のカード利用があれば、キャッシュバック分が利用額から差し引かれることで還元され、利用額がキャッシュバック額に満たない場合やゼロの場合、さらにデビットカードの場合は、設定している金融機関口座に直接振り込まれるということのようです。
また、わざわざカードを解約するケースは少ないと思いますが、その場合もキャッシュバックが受けられなくなるので、注意してください。
JCBカードとKyashをどう使い分けるか
両方Google Payに登録すれば使い分け操作はカンタン
とりあえず、10%キャッシュバックキャンペーン終了の11月15日が来るか、あるいはGoogle PayのQUICPay+で5万円利用するまでは、上記「キャンペーンその2」でエントリしたJCBカードを使い続けて5,000円分のキャッシュバックを受け取るのが最も効率の良いGoogle Payの使い方です。
しかし、何らかの理由で、KyashでQUICPay+決済したいというような場面でも、Google Payアプリ上でカンタンに切り替えることができます。
まずカードの登録方法なのですが、Google Payアプリ下部の「支払い」から「クレジット/デビット/プリペイド」を選びます。
カメラが起動しますので、クレカ/デビットを指定の枠内に写すと自動的にカード番号を読み取ってくれます(セキュリティ上の制限でキャプチャできませんでした)。
うまく読み取れなかった場合は、手動でも入力できます。
画面は、順番に「みずほデビットカード」「Kyash」を設定したところです。
みずほデビットカードを選ぶと、「QUICPayのメインカード」という選択ができますので、変更する場合はここをクリックして、変更後のカードを選びます。
ここでKyashを選べば、その後のQUICPay+決済はKyash経由でおこなわれます。
また、「なし」を選ぶと、FeliCa(おサイフケータイ)のQUICPayとGoogle Payの紐づけが解除されますので、他のQUICPayアプリ(プロパーのQUICPayアプリや、みずほWalletなど)を利用したい場合は、こちらを選びます。
Google PayとQUICPayが紐づけされている間は、他のQUICPayアプリからメインカードを設定することができない仕様になっています。
まとめ
キャンペーン以外はメリットなし
ここまでご紹介してきたとおり、QUICPay+が使えるJCBカードは、もともとおサイフケータイで利用できましたし、Kyashにしても、QUICPay+が使えるようなお店では、たいていVisaカード決済にも対応しているでしょうから、「非接触決済できる」という以外に目立ったメリットはありません(それどころか、1回/24時間の利用上限額が3万円に下がるのはデメリット)。
今後、Kyashのように、JCB発行以外でもGoogle PayのQUICPay+に対応するカードが現れるかもしれませんが、これも利便性を感じられるユーザーがどの程度いるのかは微妙なところです。
ということで、今回ご紹介したようなキャンペーンを軸に利用するのが、Google Payとの付き合い方としてほどよいのではないかと思います。
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