Galaxy S9からGalaxy S10+に機種変更して45日経過したので「よかった」点と「いまいち」な点を書きます。

なぜGalaxy S9→S10ではなくS9→S10+?

そもそも買い替え時期ではなかった

私のスマートフォン買い替えサイクルは、原則として2年です。

よほど新機種が魅力的な場合は1年で買い換えることもありますが、Galaxy S9とS10くらいの性能差では、私にとってわざわざ買い換えるほどの動機にはならなかったので、2020年の夏頃まで、そのまま「型落ち」のS9を使い続けるつもりでした。

ところが、事件はある日突然、起こりました。

私が初めてスマートフォンを購入してから10年近く、落下させるなどして壊したことがなかったのですが、記念すべき第一回目が唐突にやってきたのです。

はい、もうバッキバキです。

これまで、周りの人が画面バキバキのスマートフォンを使っていたら、ちょっと鼻で笑うようなところがあったので、バチがあたったのでしょうね、きっと。

ガラス割れだけなら3万円くらいで交換する方法もあったのでしょうが、部分的に液晶まで損傷しているようだったので、修理するくらいなら白ロムを買うほうが安いというケースだったと思われます。

ただ、私の場合は因は使用中の落下ではなく、自転車のスマートフォンホルダーに装着して使っていたところ事故ってしまい、スマートフォンがふっ飛んで画面が割れたのですが、そのお話は、また別の機会に。

「どうせなら」新機種に、「どうせなら」大画面に

S9を壊したのが5月下旬で、まだS10やS10+の発売前だったため、順当に考えれば同じS9に買い換えるところですが、当然、その時点で型落ちではないため、ドコモで購入すると8万円くらいしましたし、未使用白ロムでも6万円台、中古白ロムでも4万円前後というけっこうな値段がついていました。

まったく同じ機種を手に入れるために数万円も払うのは、どうも納得できないところがありました。

また、画面が割れたS9は、画面の割れ以外は正常に動作しており、無理やり使って使えないことはない状態だったため、このさい新機種を買おう、と思ったわけです。

Galasy S9シリーズGalaxy S10シリーズGalaxy Note
機種Galaxy S9Galaxy S9+Galaxy S10Galaxy S10+Galaxy Note9
ディスプレイサイズ5.8インチ6.2インチ6.1インチ6.4インチ6.4インチ
重さ163g189g157g175g201g

また、送られてきたPDFファイル等をスマートフォンで見るときに、もう少し画面が大きいほうが良いと感じることが少なくなかったため、S9(5.8インチ)とほぼ同じ画面サイズのS10(6.1インチ)よりも、画面の大きなS10+(6.4インチ)が魅力的に感じられました。

6.4インチといえば、Galaxy Note9と同じ画面サイズですから、スマートフォンとしてはかなり大型です。

しかし、同時に本体も大型化するため、Note9の本体重量は201グラムに達し、ケースをつけると250グラム前後になると思われます。

この重さになると、もはやスマートフォンというよりもタブレットという感じがしますし、それなら素直にタブレットを使うほうがコストパフォーマンス等メリットが多いように思えます。

また、おそらくS10+のベンチマークと考えられるiPhone XS Maxは、画面サイズこそS10+よりわずかに大きな6.5インチですが、重量はNote9よりもさらに重い208グラムです。

ケースをつけると200グラム台後半になりますから、使っている人のXS Maxを持たせてもらうと、かなり「ズシッ」ときます。

その点、Galaxy S10+は、6.4インチの大画面ながら、重量を175グラムに抑えています。

この重量なら、ケースをつけても200グラム台前半です。

私は重いスマートフォンが嫌いで、昔はプレミニ(Wikipediaにリンク)を愛用していたくらいなのですが、S10+の性能でこの重量なら、納得できるレベルと感じました。

ということで、「どうせなら」新機種に、「どうせなら」大画面に、というのがGalaxy S10+の主な動機でした。

Galaxy S10+はスマートフォンの正常進化版

フルモデルチェンジながら、目新しい新機能はなし

Galaxy S9やS9+とS10+をスペックで比較する記事はすでに多く公開されているので、そちらをご参照いただくとして、ツールであるスマートフォンに重要なのは、実際に使ってみてどうかということだと思うので、以下はその点を中心に書いていきます。

「Galaxy S8、S8+」から「Galaxy S9、S9+」はマイナーチェンジだったのに対し、「Galaxy S9、S9+からS10、S10+」はフルモデルチェンジにあたるため、CPUやRAMのアップグレードだけではなく、カメラ機能の大幅強化や軽量化など、スペックに表されている変化は、実際に使ってみると「それなりに」感じることはできますが、正直に言ってそこまでメリットを感じるほどではありません。

ゲームや動画編集など、負荷の高い使い方をするユーザーにとっては、このスペック差はメリットを感じられるのかもしれませんが、私のようにSNSやネットブラウズが中心で、たまに音楽を聴いたり動画を観たりという程度のユーザーは、同じように感じているのではないかと思います。

逆に言えば、S9の時点で、かなり完成度の高いスマートフォンだったということなのでしょう。

カメラは進化したが…

Galaxy S10、S10+で最大の進化といえば、カメラ機能ではないでしょうか。

メインカメラは3眼に、S10+はインカメラも2眼に強化されました。

これはSNS時代を反映しての進化なのでしょうが、一方で、スマホのカメラなんてそんなに使わない、そこそこの画質で撮れれば十分、というユーザーも少なくないと思います。

私も、そこまでスマートフォンをカメラがわりに使うシーンが少なく、本当にちゃんと撮影したいときは一眼レフを使うという感じなので、今のところあまりメリットを感じることができていません。

それでも何度か画像を撮ってみましたが、まあ、こんなもんじゃない?という域を出るものではありません。

自撮りに至っては、ほぼ使ったことすらない機能なので、インカメラ埋め込みのためにディスプレに開いたパンチホールは、私にとってはかなり無駄なスペースに感じられてしまいます。

とはいえ、ディスプレイのパンチホールが気になるかといえば、とくに気になったことはなく、はじめのうちは物珍しさからチラチラ見ることもありますが、使ってしばらくすると、その存在すら忘れている、という感じです。

やっぱり軽さは正義

Galaxy S10+の重さは175グラムで許容範囲、みたいなことを書きましたが、S9の163グラムと比べると、やはり重さを感じます。

わずか12グラムの差ですが、これは体重60キロの人が4.4キロ太るようなものですから、決して軽微な差とは言えません。

その点、S10であれば157グラムと、S9からさらに軽量化が図られているので、軽さ重視であれば、積極的にS10を選ぶべきだと思います

S10とS10+を比較すると、S10+がS10より画面サイズ、インカメラ(の数)、バッテリー容量において優位ですが、CPUやメモリなど、スマートフォンとしての基本性能は同じですから、小型軽量の本体にハイスペックを詰め込んだS10の魅力が光る、と言うことができそうです

正常進化の裏で退化した認証機能

S9の認証機能は最強だった

Galaxy S9、S9+の認証機能は、従来の指紋認証、顔認証に加えて虹彩認証を採用し、そのいずれの方法でも認証が可能で、各認証機能の優先順位も自由に決めることができるという、現時点では最強とも思えるシステムでした。

なおかつ、個別の性能としても指紋認証は爆速であるうえに精度が高く、虹彩認証は暗闇でも使用可能など、シーンに合わせてそれぞれが活躍するという理想的なもののように思えました。

しかし、S10、S10+では、ディスプレイ埋め込み型の指紋認証が採用され、パンチホールカメラの制約からか、虹彩認証が廃止されました。

ディスプレイ埋め込み指紋認証は「ゴミ品質」

それでも、S10+の指紋認証がS9同様に早く正確なら、わざわざ持ち上げてスマートフォン背面の指紋認証に触れる必要がなく、置いたままの状態で指紋認証できることにメリットも感じられたのでしょうが、S10+のディスプレイ指紋認証は、はっきり言ってゴミ品質です

iPhone5sあたりの指紋認証のほうが、まだ出来が良かったと思えるくらい酷いです。

少しでも手が水や汗で湿っていると弾かれますし、かといって、なぜかカラカラに乾燥しているときにも弾かれます。

また、認証するにしても弾くにしても、判定に1秒くらいかかるので、何度か失敗すると、それだけでスマートフォンと数秒間格闘することになります。

結果として顔認証を多用することになりますが、日中や明るい部屋ではそれなりの精度があるものの、暗いと全く動作しませんから、就寝前や起床後などの、顔や指先のコンディションが安定しないときは、結局PINコード解除することも少なくありません。

これが初めて使うスマートフォンであれば、「こんなものかな」と思うのかもしれませんが、S9で理想とも思える認証機能を体験してしまっただけに、退化したとしか思えない認証機能に対しては、大きなストレスを抱えることになります。

メリットは?

バッテリー持ちは素晴らしい

ここまでGalaxy S10+の悪い点ばかり書いてしまいましたが、メリットを挙げるなら、バッテリー持ちは素晴らしいです

Galaxy S9のバッテリー容量が3,000mAh、S10+は4,100mAhなので、単純比較でバッテリー持ちが良いのは当たり前なのですが、それ以上にバッテリーの減りが緩やであると日々実感できるほどです。

一日外出して、まったくバッテリー減りを気にせずガンガン使っても、夜遅くに帰宅したときのバッテリー容量が20〜30%程度残っているというイメージです。

S9のときは、このような使い方をすれば外出先で1回は充電することが前提でしたし、充電できない環境であれば、バッテリーの減りにかなり気を使って一日もたせる、という感じだったことと比べると、格段に利便性が向上しています。

まとめ

バッテリー持ち以外にメリットが感じられない

私の使い方だと、いくら考えてもバッテリー持ち以外のメリットが感じられないので、結局のところ、S9を壊した私は、S9の白ロムを買うべきだったのではないかと思います。

S9の白ロムが5万円だったとしても、S10+は約10万円ですから、この買い替えでとてもこの5万円の差を埋めるような便益が発生しているとは思えません。

それどころか、上述のとおり、認証機能の「退化」では不要なストレスを抱えることになってしまったので、損失すら被っているような気分です。

せめて、指紋認証の精度が向上してくれれば、もう少しS10+を愛せると思うので、今後のソフトウェア・アップデートで何らかの改善がはかられることを期待したいと思っています(多分無理でしょうけれども…)。

ということで、あまり良い内容を書けずに申し訳ない気持ちもあるのですが、少しでもGalaxy S9、S9+からGalaxy S10、S10+に買い替えを検討されている方の参考になれば幸いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。