主要通貨は総じて横ばい
米ドル円


そしていよいよ今日となったFOMC(日本時間16日3:00)の利上げ確率は90%程度と言われていたものがほぼ100%となり、市場の関心は利上げペースのほうに移行しています。前回の中央値は3回でしたが、これが4回となれば米ドル買いが一気に加速すると思われます。米東海岸を襲っている大雪でNY州では非常事態宣言が出されており、FOMCへの影響も心配されましたが、予定どおり行うことが発表されています。
大雪は米国GDPを0.1%〜0.2%押し下げるという試算もあるようで、NYダウ株価にも影響し44米ドル安の2万837米ドルまで下落しました。イベントごとにキリ番を攻略して盛り上がるというのはいかにもアメリカらしいですが、2万1000米ドルではそれが2度も楽しめると考えれば、一旦下落するのも悪くありませんよね。
15日夜の指数発表も重要です
FOMCに気を取られて忘れそうになりますが、今日15日21:30には、米消費者物価指数と小売売上高の発表があります。最近は重要指数発表にも反応が悪くなっていましたが、FOMC直前だけに市場がどのような反応をするか未知数な部分もあるので、注意が必要と思います。
豪ドル円、豪ドル米ドル


ループイフダン
14日のループイフダンは、米ドル円のみの利食いで、S15が1回、B15が3回、B50の1lot、2lotがそれぞれ1回というまずまずの結果でした。NY時間の下げでまたポジションを建てたので、今日も同じパターンでしっかり利食いしていきたいところです。
台湾の気になるニュース
台北地検、馬英九前総統を起訴 機密漏えい罪で/台湾
馬氏が総統だった2013年、野党・民進党立法院党団(議員団)の柯建銘総召(院内総務に相当)が自身にかけられた会計法違反容疑などに関する上訴を検察側に断念させるため、王金平立法院長(国会議長)を通じて口利きなどの司法介入を行ったとする疑惑が浮上。これを検察が調べていたが、馬氏が関連の捜査機密を江宜樺行政院長(首相)に漏らしたとして民進党関係者が馬氏を告発した。(役職・肩書きはいずれも当時のもの)
(「フォーカス台湾」 3月14日記事から抜粋)
昨日14日、台湾の台北地検が馬英九前総統を情報漏洩等の罪で在宅起訴したことが報道されました。馬前総統は容疑を否認していますが、1996年の民主化以降、わずか20年で李登輝氏、陳水扁氏に続き3人目の元総統が起訴されるという異例の事態には、隣国国民として不安を感じさせられます。韓国もそうなのですが、前のトップを訴追しなければ現政権の求心力を維持できないことは、政治的に未熟であることを自ら露呈するに等しい愚かな行為なので、蔡英文総統には何としてもてこれを止めてほしかったところではあります。
とくに現在、トランプ大統領が当選後の早い段階で蔡英文総統と電話会談を行い中国を牽制したことからもわかるとおり、台湾の政治は台湾一国内の問題を超えて国際的に重要性を増しています。台湾は人口2,350万人、GDP5,230億ドル(約60兆円)と大きな国ではありませんが、安全保障的にはかなり重要なポジションを占めているので、引き続きこちらのニュースにも注目していきたいと思っています。
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