FOMCは事前予想どおりの結果ながら米ドル全面安。米ドル円113円台前半は、3月1日以来の安値です。

FOMC利上げとイエレンFRB議長会見

発表結果

  • FRB政策金利 結果 0.75-1.00%(予想:0.75-1.00%、現行:0.50-0.75%)
  • ドットプロット(金利見通し) 年内あと2回の利上げ
市場は米国内の堅調な雇用と消費の推移から金利が年内4回(あと3回)利上げされる可能性を留保しての様子見だったため、発表後は失望感が優勢となりました。その後のイエレンFRB議長会見でも、とくに市場の期待を回復するようなタカ派的発言がなかったことから米ドル売りがさらに加速し、各主要通貨に対して全面安をつける展開となりました。

米ドル円

15日6時からの米ドル円と米国10年債利回り15分足です。米ドル円はFOMC直前の114.58円から5時頃には113.16円まで下落し、一時は112円台を探るかと思われましたが、さすがにそこまでの米ドル売り材料ではないので、しっかりと113円台でサポートされました。

10年債は当面のめやすとされた利回り2.5%を割り込んでいますので、これが回復しなければ、さらなる米ドル安の懸念も含んでいかなければなりません。16日朝の米ドル円は113.20-30円で推移していますが、いったん上値への意欲は完全に失ってしまったようです。

かわりに、昨年12月予想通りの利上げペースを好感した米国株は好調で、NYダウ平均は112米ドル高の2万950米ドルまで回復しました。ここまでの米国株高を牽引した銀行株が途中から軟調に転じたことで2万1000には再到達できませんでしたが、依然として力強い反応を見せています。

ユーロ米ドル、英ポンド米ドル

主要通貨であるユーロ米ドル、英ポンド米ドルも見ておきます。15日に行われたオランダの総選挙で現中道右派政権が第一党を維持する見通しから安堵感が広がり、相対的にユーロと英ポンドも大きく買われました。

ユーロは2月7日の水準まで戻しており、16日も上値を探る値動きが続いていますが、英ポンドはまだ割安感があるので、ついつい手を出したくなりますが、昨年10月7日の急落撃を思い起こすと、「殺人通貨」には近寄らないほうが良いように思います。

豪ドル円、豪ドル米ドル

15日6時からの豪ドル円と豪ドル米ドル15分足です。先ほど16日の9:30に発表になったオーストラリア雇用統計(2月)で失業率が5.9%と予想の5.7%を上回ったことが嫌気され豪ドルは下げましたが、FOMC後は米ドル売りの豪ドル買いもそれなりに大きく、3月2日の下落以降あれだけレジスタンスが強かった0.76米ドルをあっさり攻略。一時0.77米ドルを回復しましたが、豪雇用統計後は0.7690米ドル前後の値動きとなっています。

豪ドル米ドル手動ループイフダンも今月2回目の利食い。豪雇用統計発表までは次のポジション利食い目前というところまで行っていたのですが、一旦やり直しという感じです。調整による安値からの買い戻しは、リピート発注の最も得意とする値動きですから、今月はあと2〜3回利食いしてくれるのではないかと期待を高めています。

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2017-01-10

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ループイフダン

ループイフダン米ドル円B15が5回、S15が17回、豪ドル円B40が1回の利食いでした。基本的に下げ相場なのでS15がメインの稼働ですが、下がったところの小さな反発の値動きをB15がしっかり捉えて利益にしてくれているところは、影の立役者という感じです。利食い5回の確定利益はわずか750円ですが、長期的に見ると、こういう小さな利益の積み上げが大きな役割を果たしてくれるのだと思います。

くりっく株365

今週は膠着状態が続いた為替の影響で、くりっく株365もあまりやることがなかったのですが、私の懸案だったFTSE100の権利付最終日が昨日15日で、無事に2枚分1,994円の配当を受け取ることができました。FTSE100は欧州懸念が一旦やわらいだことから株価も7,391ポイントまで上がり、決済指値直前まで到達しています。次回は3月29日権利付最終日で460円/枚の配当が予定されていますが、1,000円/枚を超える配当は4月5日までないので、ちょっともったいない気もしますが、一旦このまま利確してしまっても良いかと思っています。

日経平均は、今日は円高で大きく下げるかと思われましたが、寄付こそ100円以上下げたものの意外と底が堅く、一時昨日の終値まで戻しました。しばらく米国株に連動せず、ほぼ米ドル円相場と同調した値動きが続いていましたが、今後はまた米国株の影響が大きくなるのでしょうか。いずれにしても、くりっく株365の日経225売りトレードは、しばらくお休みしています。

今後の材料

さて、今年度(日本)最後の大イベントと言われたFOMCが終わり、市場の反応という点ではやや意外性があったものの、それなりに従来の地合いを継続していると言えそうです。今後はいよいよイベント以外の実体経済や政治からの材料探しが本格化してくると思われますが、トランプ大統領の具体的政策、重要国政選挙が続く欧州、全人代閉幕後の中国の動向などかなり不透明です。こういった要因に注意しつつも、基本的にはどのような相場でも利益にできるFXのメリットを活かしていくことこそが大切なのだろうと思っています。感情に流されることなく、冷静にトレードをしていきたいものですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。