dポイントの不正利用
dポイントカード3万5000枚が利用停止に
NTTドコモは、dポイントの不正利用でdポイントカード3万5000枚を利用停止にしたことを発表しました。
携帯電話料金の支払いや買い物などでたまり、加盟店で現金の代わりに利用できるNTTドコモの「dポイント」が第三者に不正利用される被害が相次ぎ、同社は12日、被害に遭う恐れのある延べ約3万5000人のポイントの利用を停止したことを明らかにした。
dポイントは、1ポイント1円換算で、家電量販店やコンビニエンスストアなどの加盟店で支払いに利用できる。同社によると、加盟店のウェブサイトが不正アクセスを受け、dポイントのカード番号などの情報が流出し、不正利用された可能性があるという(以下略)。
最初の被害がドコモに報告されたのは、8月25日でしたが、そのときはユーザーに二段階認証の推奨などでの対策を呼びかけるにとどまりました。
しかし、実際に不正利用に使われたと思われる手口を見ると、二段階認証はまったく関係なく、その対策をしたユーザーであっても、いまだに不正利用のリスクに晒されていることが判明しています。
不正利用の手口は非常に簡単
この手口というのは、他人のdポイント番号を何らかの方法で取得して、スマートフォンで無料ダウンロードできる、ポイントカードまとめアプリなどに手動でdポイント番号を入力してバーコードを生成するという非常に簡単な方法であり、これを防ぐ根本的な対策としては、現状ではdポイントカードを利用停止にするしかないという身も蓋もないことになっています。
dポイントカスタマーセンター
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受付時間:24時間 年中無休
ドコモでは、dポイントの会員番号を他人に知られないよう注意喚起しているようですが、不正利用の犯人はランダムに入力した番号でバーコードを作成した可能性も指摘されており、そもそもdポイントシステム自体のセキュリティが脆弱すぎるのではないかという批判は免れない状況です。
根本的な対策はない
結局のところ、根本的な対策がなされるまでの間は、自ら行うdポイントカードの利用停止手続以外の方法では、dポイントは使ってしまう(残高を0にしておく)のが最も確実な対策と思われます。
そこで、どうせ使うのであれば、ということで、比較的おトクと思われるdポイントの使いみちとして、この記事では「dカードプリペイドへのチャージ」と「dショッピングデーでの利用」をおすすめしたいと思います。
dカードプリペイドへのチャージ
1万円/月の上限がネック
たまっているdポイントが、「期間・用途限定」でなければ、残高を「dカードプリペイド」にチャージして、MasterCardやiD加盟店での支払いに利用することができますし、利用額に対して0.5%のポイントも還元されます。
dカードプリペイドは、dアカウントを持っていればドコモユーザー以外でも無料で発行してもらえるので、まだ持っていない方は、この機会に申し込むと良いと思います。
dポイントをdカードプリペイドにチャージすることで、dポイントのバーコードでは残高を利用できなくなりますので、不正利用のための有効な対策の一つであると言えます。
CHECK!dカードプリペイド
ただし、dポイント利用によるチャージの上限は、1万円/月に制限されているため、1万ポイント以上を持っている場合には、全額をチャージできないのが惜しいところです。
dショッピングデーでの利用
ポイント払い分にポイントが付与される?されない?
CHECK!dショッピング
なぜ他のdポイント加盟店ではなくdショッピングデーをオススメするかということを説明するためにご理解いただきたいのが、ポイントには「ポイント利用分にもポイント付与されるタイプ」と「ポイント利用分にはポイント付与されないタイプ」があるということです。
「ポイント利用分にもポイント付与されるタイプ」の代表はTポイントで、例えばヤフーショッピングでポイントを利用して買い物をすると、ポイントを含む全額に対して現金と同様にポイントが付与されます。
ヤフーショッピング「5のつく日」のポイント5倍なんかで高額な買い物をすると、場合によって数千円単位でポイント還元されますから、この差はあなどれません。
一方で、「ポイント利用分にはポイント付与されないタイプ」の代表は、ヨドバシポイントやdポイントです。
つまりdポイントは、基本的にポイント利用分にはdポイントを付与しないのですが、dマーケットの各店舗(dショッピングやdデリバリーなど)キャンペーンとして付与対象とすることがあるので、これを上手に利用すると良いと思います。
中でも特にメリットが大きいのが、毎月10日・20日に「dショッピング」で開催されている「dショッピングデー」です。
dショッピングデーとは
dショッピングでは通常、dポイント利用分を除く現金・クレカやドコモ払いで支払った場合に限り、支払額の1%のdポイントが付与されます。
ところが、10日・20日のdショッピングデーは、ポイント還元率が20倍の20%にUPするだけでなく、dポイント利用分に対しても20%のdポイントが付与されるのです(d fashionでも同様のキャンペーンが開催されています)。
例えば、ローソンでdポイントを使ってしまえば、100ポイントは100円分の価値しかありませんが、dショッピングデーを利用すれば、100ポイントは最低でも120円の価値に跳ね上がることになります。
厳密に言えば、付与された20%分のdポイントは、翌月以降も同様にdショッピングデーで利用すれば、ふたたび20%のdポイントを生み出しますから、少なくとも24%くらいはdポイントが付与される、と考えても良いと思います。
dショッピングデー利用の注意
- エントリーが必要・・・dショッピングデーが開催される10日・20日の数日前から、事前エントリーを受け付けています。
- 税抜4,000円以上(合計)が対象・・・dショッピングはどこにも税抜き表示がないので、税込4,320円以上と書いてくれればいいのに。
- 20%付与に例外商品あり・・・上新電機(Joshin)が販売する商品については、20%ではなく5%のポイント付与になります。
dショッピングデーで付与される上乗せdポイント分は、通常の1%とは別に、「期間・用途限定」ポイントとして付与されます。
ですから、期限が切れる前に、翌月のdショッピングデーで利用すると無駄がありません。
消費期限の長い食品や調味料が狙い目
20%還元されるとはいえ、dショッピングは、他店と比べて、価格がやや高い商品が多いのがいただけません。
そのような中でも、他店と同水準の価格帯の商品は、食品に多いようです。
かといって、dショッピングデーでおトクに食品を購入しても、消費期限が切れて捨てるようでは元も子もないので、消費期限の長い商品をストック補充する、という使い方に特化するのが良いと思います。
私がよく買うのは業務用のスパゲティ(5kg)、オリーブオイル、トマトピューレ、炭酸水などです。
いずれも1年以上の消費期限ですから、1人暮らしでも使い切れないことはないと思います。
dショッピングは配送が遅い
Amazonやヨドバシが注文当日に商品を届けてくれる昨今、dショッピングの「通常出荷」商品は3〜7日後の出荷と堂々宣言しています。
そんなこと言っても、本当はもっと早く届けてくれるのでは?という期待も虚しく、手元に届くまでは本当に1週間くらい、場合によってはそれ以上かかります。
ですからなおさら、今すぐにほしい商品を買うのにはdショッピングは向いておらず、長期保存できる食材のストック補充、という程度の付き合い方が良いのです。
dショッピングも、一部「翌日出荷」商品もあるので(それでも到着までに数日かかります)、急ぎの場合は、翌日出荷の中から選ぶようにしましょう。
梱包材が補充できる
余談になりますが、dショッピングは梱包が異常に厳重です。
私がよくビンや液体の商品を購入するせいかもしれませんが、それにしても、一つひとつの商品をていねいに梱包して届けてくれます。
Amazonの無機質かつシンプルな梱包に慣れきった身としては、dショッピングの梱包は、はじめの頃はちょっとした衝撃でした。
その半面、梱包を解いて商品を取り出したら、いつも「プチプチ」やエアーバッグなどの緩衝材でゴミの山になります。
しかしこれも、捨てるからゴミなのであって、オークション出品などをする方であれば、そのまま緩衝材を流用できますから、調達の手間やコストが省けて隠れたメリットになるのでは、などと思います。
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