管理人そうたろうが背負った借金1,500万円の歴史。年収が10分の1になった今のほうが、心は豊かです。

日曜日なので、なぜ借金をすることになったのか、節約生活をすることになったのか、ちょっとだけ自分語りしたいと思います。こんな記事に需要がある気はしませんので、興味のない方はブラウザバック推奨です(笑)

大学卒業、サラリーマン生活

大学卒業までは、わりと平凡な人生でした。就職活動も順調に終え、上場企業でサラリーマン生活開始です。親がサラリーマンの家庭って、何の疑問もなく、こういう人生の既定路線を受け入れることができるんですよね。私も例外ではなく、他に選択肢など考えもしませんでした。新卒が人生一回きりの貴重なカードだということは、当時から強く認識していましたし。ところがこの会社、サービス残業が月に100時間を超える、今でいうブラック企業でした。私は、せっかく新卒で入った会社を、体を壊して5年ほどで辞めることになります。

サラリーマンとしての収入は、税引き後で17万円くらいだったと思います。会社の寮に5千円で入れたので手取りは多かったですし、今考えれば、大卒初任給としてはまあまあでした。当時、節約や貯金などという発想がまったくない私は、ストレスから日常の浪費が多いばかりか、まあまあ高い車を、月3万円以上のローンで購入してしまうという過ちまで犯してしまいました。今考えると、ゾッとします(笑)

起業

当時はどの会社もサービス残業が当たり前だったこともあり、もうサラリーマンはやりたくない、と思い私が選んだのが起業です。こんなニーズがあるんじゃないかな?とかねてから思っていたことをやってみました。これがビギナーズラックでうまくいき、事業は順調に売上を伸ばし、私自身の収入も1千万円を軽く超えるようになりました。でも、基本的におカネの使い方がわかっていないのは、サラリーマン当時と変わりません。当然、高級マンションに住み、輸入車を乗り回し、浪費を重ねることになります。月末には、いつもほとんどおカネが残っていませんでしたね。

こんな感覚の経営者ですから、いくらビジネスモデルに需要があっても、事業として成長できるわけがありません。徐々に収益が下がり、事業を整理することになります。幸い、在庫を抱えるようなビジネスモデルではなかったので、清算時の債務もそれほど多くはなかったのですが、一般債権者に対する1千万円ほどの債務と、個人の300万円ほどの借入れが残ってしまいました。さらに、清算直前は個人の収入も減っていましたので、200万円ほどの税金滞納もありました。合わせて約1,500万円。現在も返済を続けているのは、このときの負債です。

自己破産しなかった理由

当時はほとんど収入がなくなっていたので、1,500万円の負債があれば、まず間違いなく自己破産は認められたと思います。自己破産しても、官報なんて誰も見ていませんし、その後の生活にそれほど支障がないことは知っていましたが、それでも自己破産を選ばなかったのには、いくつかの理由があります。

奨学金を借りていた

これは大きかったです。奨学金の連帯保証人は親になっていますから、自己破産すれば当然、親に全額の請求がいきます。実際には分割払いに応じるようですし、その分割支払い分を私が払っていくという方法も考えられましたが、それ以前に、私は親にこういう状況を知られたくありませんでした。

負債の額が中途半端だった

これが100億円だったら、何の迷いもなく自己破産していたと思います(笑)。でも、1,500万円って、一般的なサラリーマンの住宅ローンより低い金額じゃないですか。住宅ローンとは違って、35年かけて返せるわけではありませんから、資金繰りはキツイですが、「自己破産した」という消えない過去(法的な意味ではなく、精神的に)を背負うには、1,500万円という金額はあまりに小さく感じられたのです。

自己破産する前に「和解」という方法を考えてみましょう。弁護士が自己破産を勧める理由についても。

2017.01.29

債権者の理解

こんなクズな私ですが、人づきあいは大切にしていました。そんなこともあってか、私が事業を整理するとき、債権者は、自己破産するなら仕方ないし、返すなら何年かかってもいいよ、と言ってくれる方ばかりだったのです。これには勇気づけられました。結局、これが決め手となり、自己破産ではなく返済という選択肢を選ぶことになります。

弁護士への返済管理依頼

債権者の厚意に甘えないために、きちんと弁護士を立てて和解契約書を締結、分割払いの管理もしてもらうことにしました。債権者への支払いは、月に15万円。利息は免除してもらいました。5年半ほどかけて返す計算になります。これに加えて、個人の債務は住信SBIネット銀行で借り換えたので、この返済が月に4万円、税の滞納分の支払いが月に3万円。合計月に22万円を支払っていくことになりました。1,500万円は少ないとか書きましたが、返済するとなると、けっこうな額になりますよね。

タイミングよく、友人が事業を立ち上げるので手伝ってほしいと言われており、非常勤で手伝うことになりました。自分の事業ではないので、ある意味で自分のときより真剣です。今まで感覚でやってきた経営とおカネについて、真剣に勉強し始めたのもこの頃です。友人の事業はうまく軌道に乗りはじめ、あまり手がかからなくなった頃から、その友人の紹介もあって、ありがたいことに「スポットでも良いのでアドバイスがほしい」というお話をいくつかいただくようになりました。

自宅でできる仕事は自分に合っていた

自分では認めたくありませんでしたが、どうも私はコミュ障の傾向があるようで、人と接すると、とても疲れます。当然ストレスがたまりますし、ストレスは酒量を増やしますし、浪費にもつながります。逆に私は、何日も人と会わなくても寂しくなることはありません。

いくつかの会社とスポットで関わるようになり、せいぜい月に1回訪問するだけで、あとは自宅勤務というスタイルを確立し、これが自分に向いているということがわかりました。収入は、返済+生活費の最低限とし、あとは無理せず自分の時間を大切にしたい、というのが現在の私の価値観です。返済が終わったら、もっと仕事を減らす予定です。

外食で店員と接するのですら私にとってはストレスですから、おのずと自炊することになり、食費もそれほどかかりません。というか、外出そのものもできればしたくないので、ネット通販を頼ることになります。そんなライフスタイルをどこかに書いてみよう、と思ったのがこのブログです。

現在の負債

  • 一般債権者への残債・・・470万円
  • 住信SBIネット銀行・・・150万円
  • 滞納した税・・・0円
あと2年ほどで全額返済できます。

まとめ

もちろん例外はあると思いますが、サラリーマン家庭で育つと、幼少期から「おカネはもらうもの」という感覚を植え付けられます。しかし、起業し、失敗し、真剣におカネについて学び思うことは、「おカネは生み出すもの、育てるものであり、ただの道具」ということです

事業の経験がある方はわかると思いますが、経費節減ばかりやっている会社は、売上も伸びません。個人の場合は、節約が目的化してしまうと、人格が下がります。いわゆる「ケチ」というやつです。思うに、節約自体はけっこう簡単なのですが、難しいのは、人格を下げずに節約することなのではないでしょうか。節約しておカネを支配しているつもりが、逆におカネの価値観に支配されてしまっている皮肉な現象は、よく見られます。

おカネに支配されないためには、まず、自分にとってどの程度の収入が適正かを知ることから始まります。闇雲に収入を上げれば、それにともなって支出も増えるだけです。年収1千万円前後の人に高収入の実感がないというのは、私の経験からも本音だと思います。当時から見ると、収入はずいぶん下がりましたし、借金まで負っていますが、現在のほうが私の心は穏やかであり、豊かです

私が「なんとなく」新卒でサラリーマンになったように、日本では多くの方が「なんとなく」就職し、結婚し、子どもをつくり、ローンで家を買っています。何でもそうですが、多くの人が選ぶ方法には知識が必要なく安心感もありますが、一方で「うまみ」もありません。とはいえ、自分の人生で試すには勇気がいります。ですから、このブログを通して私の生活を見ていただき、その一部でも読んでくださった方の参考になればと思い、今後も記事を書いていきたいと思っています。

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ABOUTこの記事をかいた人

そうたろう

FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在、事業の失敗で背負った借金をせっせと返済しながらひっそりとフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。