Contents
One Tap BUYの新サービス
IPOは基本的に当たらない
「無料の宝くじ」とも言われるIPOですが、「宝くじ」なだけに、基本的に当たりません。
「無料」とはいいますが、100株の申込みでも50〜100万円程度の資金を常に証券会社の口座に入れておく必要があるため、その資金を他の運用に回せば得られたであろう利益の機会損失はしているので、実際には無料ではないんですよね。
それでも根気強く応募を続けていれば、1年に1回くらいは当選するのでしょうが、私は自分の行動が確実にリターンに結びつく投資でなければストレスがたまる性格のようで、IPO投資には向いていないと判断してやめてしまいました。
One Tap BUYの新サービス「誰でもIPO」
しばらくIPOから遠ざかっていたところに、「One Tap BUY」が1株からIPO応募できるサービスを開始するということで、早速おためしで応募してみることにしました。
※One Tap BUYの口座を持っていない方は、事前に開設の必要があります。
現在の取扱銘柄は「ソフトバンク」のみ
現在One Tap BUYで応募できる銘柄は「ソフトバンク株式会社(9434)」のみになります。
One Tap BUYは、すでに取引ができる米国株・日本株でも、それぞれ選ばれた30銘柄程度に取引が限定されていますので、IPOでも同様にOne Tap BUY側が選んだ銘柄に限定されます。
必然的に、今後もある程度の大型IPOに限定されることになりそうですから、小型でも注目IPOには応募できないというのは、ちょっと残念な点です。
「誰でもIPO」の使い方
まず、左上のアカウントシルエットをタップし、お振込み(入金)を選ぶと口座番号が表示されますので、こちらに資金を振り込みます。
現在のところ、インターネットバンキングを使った即時振替には対応しておらず、また、「おいたまま買付」で利用できるようになったドコモ口座からの入金も、「誰でもIPO」では利用することができません。
この点は、今後の対応が待たれます。



指定の口座に振込みした後、メールで通知が来て、1時間半程度でOne Tap BUYの口座に反映されました。


あとは、申込価格と申込株数を入力して、パスコード入力で確定するだけです。


無事、申込みが完了しました。
最後に、キャンセル可能な日時が表示されるので、念のためチェックします。


One Tap BUYの売買手数料に注意
損益分岐点は1万800円(SBI証券と比較)
One Tap BUYの売買手数料は、取引量に関係なく一律で額面の0.5%なので、SBI証券と比較してみると、1万800円が損益分岐点になり、それ以上だとSBI証券のほうが安くなります。
約定金額 | 1,000円 | 1万円 | 5万円 | 10万円 | 30万円 |
One Tap BUY | 5円 | 50円 | 250円 | 500円 | 1,500円 |
SBI証券 | 54円 | 54円 | 54円 | 97円 | 270円 |
一般的な単元株(100株)である30万円前後で考えると、SBI証券なら270円ですが、One Tap BUYの場合は1,500円と5倍以上になってしまいます。
One Tap BUYの「誰でもIPO」は、単元株以下でも応募できるというメリットはあるものの、単元株に近づくほど手数料が高くなるということを意識しつつ、本当に遊びの感覚で数株だけ応募する、というような使い方でメリットが最大化するということになります。
数万円以上もOne Tap BUYでIPO応募するくらいなら、もうちょっとがんばって普通にSBI証券で100株応募するほうが良いと思いますし、岡三オンライン証券やライブスター証券のように、さらにいえば口座資金がなくてもIPO応募できる証券会社もありますので、積極的に「誰でもIPO」を選ぶメリットは希薄と言えそうです。
ちなみにソフトバンクの場合、初値売りで10%程度しか利益が出ないといわれており、1株(1,500円)の投資では利益が150円程度なのでお話になりませんが、IPOでは銘柄によっては100%程度の利益も珍しくありませんから、金額が1万円程度になるように数株買っておき、当選したら2倍の2万円になる、ということであれば、IPOのために数十万円も確保しておく必要もありませんし、ちょっとだけ嬉しいと思いませんか?
コメントを残す