ひまわり証券で、くりっく株365を「ループ株365」でループイフダン運用できます。売買手数料148円は業界最安値です。(12月17日〜証拠金引き下げ・必要資金目安表修正済)

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1998年に国内で初めて個人向け店頭FXを提供した業界のパイオニアであるひまわり証券が、10月から「くりっく株365」の取扱いを開始しました。

この記事では、ひまわり証券でくりっく株365を取引するメリットについて見ていきたいと思います。

ひまわり証券のくりっく株365

手数料が業界最安値

くりっく株365での売買には、スプレッドコストの他に取引手数料がかかりますが、これは片道ごとに課金されるため、往復では2倍を支払わなければならず、売買回数が多くなるデイトレやスイングトレードの場合は、このコストが馬鹿になりません。

ひまわり証券では、この取引手数料が、片道148円と業界最安値となっています

手数料(税込)148円150円151円152円153円
取引会社
  • ひまわり証券
  • マネースクウェア

(2019年4月1日以降は298円)

  • 日産証券
  • マネックス証券
  • 岡三オンライン証券
  • SBI証券
  • カブドットコム証券
  • フジトミ

とはいえ、この表にある取引会社の中であれば差額はたった5円ですから、そこまで大きなメリットとまでは言えないでしょう。

ループ株365(ループイフダン)が使える

ひまわり証券くりっく株365最大の特徴は、なんといってもこちらでしょう。

くりっく株365が「ループ株365」(ループイフダン)で取引できるのです

ひまわり証券は、「ループイフダン」のアイネット証券と同じ「ISホールディングス」のグループ企業であり、そのため、ひまわり証券のFXでは、以前からループイフダンを提供していることでも知られています。

今回、そのループイフダンが、はじめてくりっく株価365向けにに生まれ変わって提供されたサービスが「ループ株365」というわけです。

ループイフダン同様の簡便性

FXのループイフダンでは、通貨ペア・方向(買いor売り)・値幅を決めるだけで、あとはPCやスマートフォンを立ち上げていなくてもシステム側で自動売買を続けてくれる、という簡便性が最大の特徴ですが、ループ株365でも、そのメリットが継承されています

ループ株365のはじめかた
値幅(それぞれ「買い」と「売り」が選べます)
日経225NYダウDAXFTSE100
100805050
200160100100
300240150150

くりっく株365の場合は、商品が4種類しかなく、それぞれ利食いの値幅も3種類しかないので、FXのループイフダンよりもさらにシンプルであると言えます

口座資金の管理さえちゃんとしておけば、あとは「ほったらかし」で利益を積み上げてくれる点ではFXのループイフダンと同様ですから、会社勤めなどで忙しい方や、感情に左右されて裁量取引ではなかなか成果が出なかった方にとっては魅力的な選択肢ではないかと思います。

システム利用料(キャンペーン期間中は無料)

FXのループイフダンの場合、システム利用料は、やや広めのスプレッドにコストとして織り込まれていますが、ループ株365(くりっく株365)の場合は、東京金融取引所が提供するスプレッドを取引会社が変更することはできないため、外付けの「投資助言報酬」として、1枚あたり片道148円(税込)が別途かかります。

ただし、2019年3月29日(金)までは、この「投資助言報酬」が無料となるキャンペーンが実施されていますので、まずはループ株365を試してみたいという場合でも、気軽に始めることができると思います。

ループ株365に適したストラテジーは?

資金が潤沢であれば「日経225」か「NYダウ」

くりっく株365の商品ごとの必要証拠金を見てみます(2018年11月27日適用価格)。

必要証拠金引き下げ決定(12月10日更新)
2018年12月17日から、FTSE100以外の必要証拠金が引き下げられることになりました。
日経22576,000円61,330円
NYダウ83,000円59,550円
DAX42,000円26,760円
FTSE10026,000円

日経225とNYダウは、ボラティリティの大きさから、利益を積み上げる機会が多いだけではなく、日経225であれば、買いポジションには1枚あたり年間3万5000円程度の配当が付与されるので、売買利益と合わせた収益機会の拡大を狙うことができます。

一方でNYダウは、現在配当収入より支払利息のほうが多額のため、配当収入を狙った長期保有には、あまり向かない商品となってしまいました。

2018年くりっく株365各商品の配当と支払金利(11月26日現在)
商品配当支払金利差引
日経22537,184円0円37,184円
NYダウ44,260円50,259円▲5,999円
DAX0円1,202円▲1,202円
FTSE10026,835円6,677円20,158円

この日経225とNYダウは、1枚あたりの必要証拠金がDAXとFTSE100に比べてかなり高額なので、用意できる資金にある程度余裕がある場合に向く商品であると言えます。

例えば、日経225のループ株365を100万円(買い)で始めた場合、最も値幅の広い300で稼働させたとしても、株価指数が1,800円下落すると6本のポジションをナンピンで建てていくことになりますから、

1,000,000(口座資金)−367,980円(必要証拠金)−450,000(評価損)
= 182,020円(評価残高)

と、強制ロスカットぎりぎりになってしまいます。

日経225(くりっく株365)日足

日経225(くりっく株365)日足

日経225は、今年だけで見ても1,800円程度の下落は何度も発生していますから、利益が積み上がって口座資金が増える前にこの下落が来たら強制ロスカット、ということになってしまいます。

200万円の口座資金であれば3,000円の下落、10本のナンピンまでは耐えられる計算になるので、ループ株365で日経225を選び、ある程度安全に運用したい場合には、最低でも資金を200万円は用意したほうが良さそうです。

2,000,000(口座資金)−613,000円(必要証拠金)−1,350,000(評価損)
= 36,700円(評価残高)

NYダウの場合も同様で、最も値幅の広い240(買い)でも、1,680ポイント下落すると7本のポジションをナンピンしていくので、

1,000,000(口座資金)−416,850円(必要証拠金)−504,000(評価損)
= 79,150円(評価残高)
となり、8本目をナンピンする前に強制ロスカットになります。
NYダウ(くりっく株365)日足

NYダウ(くりっく株365)日足

NYダウも日経225同様、今年だけで1,680ポイント程度の下落は何度も起きており、やはり100万円の資金では心もとないので、やはり200万円程度の資金からの稼働開始というのが一つの目安になるのはないでしょうか。

開始資金が200万円であれば、2,640ポイント(ナンピン11本)までの下落には耐えられます。

2,000,000(口座資金)−655,050円(必要証拠金)−1,320,000(評価損)
= 24,950円(評価残高)
上記のシミュレーションは、稼働開始直後で利食いもしていないときに相場が急落した場合を想定しています。
急落がなければ、コツコツと利食いで口座資金が積み上がるので、徐々に大きな下落にも耐えられるようになります。

FTSE100は広いスプレッドが課題

当ブログでは、長期保有の配当取りトレードでご紹介しているFTSE100ですが、必要証拠金が1枚あたり26,000円と、日経225やNYダウと比べると3分の1程度であることから、あまり資金が潤沢ではない場合に、ループ株365での有力な選択肢になると思われます。

例えば、開始資金50万円と日経225・NYダウであげた例の半分でも、ループ株365をFTSE100の値幅150(買い)で稼働させた場合、1,050ポイント(ナンピン7本)までの下落に耐えることができます。

500,000(口座資金)−182,000円(必要証拠金)−315,000(評価損)
= 3,000円(評価残高)
FTSE100(くりっく株365)日足

FTSE100(くりっく株365)日足

一方で今年、FTSE100に1,000ポイントを超える下落があったかというと、そもそも今年の最安値が6,924(3月23日)、最高値が7,925(5月22日)なので、1,001ポイントを超えるような下落は発生しようがありません。

FTSE100で100万円の資金なら、1,500ポイントの下落、10本のナンピンまで耐えられるので、さらに安全な運用と言えそうです。

1,000,000(口座資金)−260,000円(必要証拠金)−675,000(評価損)
= 65,000円(評価残高)

今年のFTSE100は異常なほどの横ばい相場なので、来年にはある程度の値動きが戻ってくることも想定すると、この程度の資金で運用するのがベターではないでしょうか。

そしてFTSE100のさらなる魅力は、やはり配当ではないでしょうか。

2018年11月時点で、年初来の受取配当から支払金利を差し引いても1枚あたり2万円を超える利益が得られていますので、売買利益と合わせて収益の極大化を狙うことができます

一方でFTSE100最大のデメリットは、拡大したスプレッドでしょう。

11月27日現在も、FTSE100のスプレ度は40〜45の間で推移しており、これはFTSE100の株価指数との比率で0.5%程度に相当します。

ループ株365の値幅150で稼働させると、実際には200ポイント程度の値動きで利食いし、そのうち約4分の1がスプレッドコストとしてかかることになります。

これが値幅50であれば、利食い額とほぼ同額のスプレッドコストを支払うことになりますので、これを良しとするかどうかは、各投資家の判断になってこようかと思います。

スプレッドの狭さならDAX

そして現在、スプレッドが15程度と最も狭いのが、DAXです。

スプレッドの株価指数との比率でも0.13%程度と、NYダウ(0.14%程度)、日経225(0.16%程度)と比較して最も低くなっています。

また、DAXは他の3商品と違い、買いポジションに受取り配当がなく、売りポジションにも支払い配当がありません

つまり、世界的に徐々に株が下落するような場面では、DAXの売りでループ株365を稼働させるストラテジーは有効ではないかと思われます

DAXの必要証拠金は、1枚あたり42,000円26,760円と、FTSE100よりやや高くFTSE100とほぼ同水準、日経225やNYダウと比べると半分程度4割強という水準です(訂正後の数字はすべて12月17日〜適用)。

50万円の資金で、DAXの最も値幅の広い150(買い)を稼働させると、6本のナンピン、900ポイントまでの下落には耐えられます。

500,000(口座資金)−160,560円(必要証拠金)−225,000(評価損)
= 114,440円(評価残高)

では、DAXで今年、900程度の下落がどの程度起きているかというと、けっこう頻繁であることがわかります。

DAX(くりっく株365)日足

DAX(くりっく株365)日足

やはり、DAXの場合は100万円程度からのスタートが現実的であると思われます。

100万円であれば、1,500ポイントの下落、ポジション10本のナンピンまで耐えられます。

1,000,000(口座資金)−267,600円(必要証拠金)−675,000(評価損)
= 57,400円(評価残高)

資金とニーズに合わせた選択ができる「ループ株365」

ループ株365の商品選択は、いずれも一長一短という感じではありますが、資金やリスク許容度などから程度幅広いニーズに対応できる、という意味では、なかなか使いやすいサービスではないかと思います。

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参考資料

目安資金表

参考資料として、ループ株365における目安資金表を作成してみました。

この表は、ループ株を稼働させた方向と相場が逆行してポジションを建てていった場合、必要証拠金+既存ポジションの含み損の合計がいくらになるかを一覧にしています。

例えば、100万円の資金でNYダウを値幅160で稼働させる場合、7本までは100万円以内で収まりますが、8本目は111万2000円と開始資金を超えてしまうため、強制ロスカットとなります。

ということは、値幅である「160」×ポジション数「7」=1,120(ポイント)の相場逆行までなら耐えられる、ということになります。

厳密には、これに片道148円の手数料がかかり、表示の金額より若干多くの資金が必要となるため、あくまで「目安」としてご利用ください。
NYダウ値幅160の場合
日経225・NYダウ
商品日経225NYダウ
必要証拠金76,000→61,33083,000→59,550
本数↓/値幅→10020030080160240
161,33061,33061,33059,55059,55059,550
2132,660142,660182,000127,100135,100143,100
3213,990243,990273,990202,650226,650250,650
4305,320365,320425,320286,200334,200382,200
5406,650506,650606,650377,750457,750537,750
6517,980667,980817,980477,300597,300717,300
7639,310849,3101,059,310584,850752,850920,850
8770,6401,050,6401,330,640700,400924,4001,148,400
9911,9701,271,9701,631,970823,9501,111,9501,399,950
101,063,3001,513,3001,963,300955,5001,315,5001,675,500
111,224,6301,774,6302,324,6301,095,0501,535,0501,975,050
121,395,9602,055,9602,715,9601,242,6001,770,6002,298,600
131,577,2902,357,2903,137,2901,398,1502,022,1502,646,150
141,768,6202,678,6203,588,6201,561,7002,289,7003,017,700
151,969,9503,019,9504,069,9501,733,2502,573,2503,413,250
162,181,2803,381,2804,581,2801,912,8002,872,8003,832,800
172,402,6103,762,6105,122,6102,100,3503,188,3504,276,350
182,633,9404,163,9405,693,9402,295,9003,519,9004,743,900
192,875,2704,585,2706,295,2702,499,4503,867,4505,235,450
203,126,6005,026,6006,926,6002,711,0004,231,0005,751,000
DAX・FTSE100
商品DAXFTSE100
必要証拠金42,000→26,76026,000→26,000
本数↓/値幅→5010015050100150
126,76026,76026,76026,00026,00026,000
258,52063,52068,52057,00062,00067,000
395,280110,280125,28093,000108,000123,000
4137,040167,040197,040134,000164,000194,000
5183,800233,800283,800180,000230,000280,000
6235,560310,560385,560231,000306,000381,000
7292,320397,320502,320287,000392,000497,000
8354,080494,080502,320348,000488,000628,000
9420,840600,840634,080414,000594,000774,000
10492,600717,600780,840485,000710,000935,000
11569,360844,360942,600561,000836,0001,111,000
12651,120981,1201,119,360642,000972,0001,302,000
13737,8801,127,8801,311,120728,0001,118,0001,508,000
14829,6401,284,6401,517,880819,0001,274,0001,729,000
15926,4001,451,4001,739,640915,0001,440,0001,965,000
161,028,1601,628,1601,976,4001,016,0001,616,0002,216,000
171,134,9201,814,9202,228,1601,122,0001,802,0002,482,000
181,246,6802,011,6802,494,9201,233,0001,998,0002,763,000
191,363,4402,218,4402,776,6801,349,0002,204,0003,059,000
201,485,2002,435,2003,073,4401,470,0002,420,0003,370,000

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ABOUTこの記事をかいた人

FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。