ロンドンテロの株と為替への影響は限定的。英総選挙と米コミー前FBI長官証言を前に、動きづらい週の前半です。

8日、9日に集中するイベント

ロンドンテロ、中東情勢

3日(現地時間)に、ロンドン橋の上で車が暴走し、歩行者を次々にはねて、さらにその直後にショッピングセンターで刃物による無差別殺傷が起こり、これまでに7人が死亡するというテロが発生しました。4日(現地時間)になってイスラム国による犯行声明が出され、メイ首相がネット規制も視野に入れるかの発言をするなど、警戒感が広がっていますが、8日の総選挙は予定どおりおこなわれるとのことです。

また、週末には、サウジ、UAE、エジプト、バーレーンがカタールが過激主義を支持し地域の安定を揺るがしているとして同国との国交を断絶しました。

これらの動きを受けて週明けの株と為替への影響も懸念されましたが、リスクオフ的な動きはあまり見られず、円が大きく買われることもありませんでした。原油はブレントの先物が50米ドルを回復するなどやや高くなっていますが、現在のところ急騰するような動きにはなっていません。

米ドル円は、5日18時時点で110.30-72円と小幅レンジでの揉み合いが続き、値動きを見てもどちらかにブレイクする感じではなさそうです。今週は、下記のとおり8日と9日に英総選挙、米コミー前FBI長官公聴会、欧州中銀(ECB)政策金利発表と大きなイベントが控えており、雇用統計をこなしてポジション調整を終えたところで、現在以上に大きく動かせる感じでもないのでしょう。

上下どちらにブレイクするにもそれなりの大きな材料が必要ですが、とくに上に行くには米長期金利がトランプラリー前の水準まで下がったままなので、なかなか難しそうです。下は一応、テクニカル的に110.40円あたりでトランプラリーのトレンドラインに支えられており、その下には厚めに買いが並んでいると見られています。

 

【5日(月)】
23:00 米製造業受注(前月比)
23:00 米ISM非製造業景況指数
【6日(火)】
13:30 豪中銀(RBA)政策金利発表

【8日(木)】
15:00〜9日6:00 英国総選挙投票
20:45 欧州中銀(ECB)政策金利発表
21:30 米新規失業保険申請件数(前週分)
23:00 コミー前FBI長官・上院情報委員会証言
【9日(金)】
正午前後 英国総選挙結果判明

米ドル円、米10年債

2日金曜日6:00からの米ドル円と米10年債利回り15分足です。指標前後以外は、全然動かないんですよね。そして、米10年債の上値が非常に重くなっています。ただ、長期金利の低下で米国株は順調に上がっており、日本株もつれ高になっていますから、日本株のつれ高で米ドル円がさらに上がるという、ちょっと珍しい相関関係はありえるかと思います。

ただ、米ドル円も日本株もリスクオフには非常に弱いですから、今週のようにリスクの波状攻撃に晒されるとどうかな、というのはやはり一抹の不安を感じざるを得ません。

豪ドル円、豪ドル米ドル

2日金曜日6:00からの豪ドル円と豪ドル米ドル15分足です。中東情勢からの原油高で資源国通貨に買いが集まり、5日は豪ドルも値を上げています。欧州時間に入り、豪ドル米ドルで0.7482前後と始値から50pipsほど上げ、今月は早めに豪ドル米ドル手動トラリピが利食いできました。明日6日13:30にはRBA(豪中銀)政策金利発表があり、現状の1.5%と変更なしの予想ですが、一応の注意は必要です。

ループイフダン

5日18:00時点のループイフダンは、米ドル円B15が2回、豪ドル円B40が1回の利食いです。前述のとおり、週前半の米ドル円は110.30-112.0円の狭いレンジでの揉み合いが続きそうなので、米ドル円B15/S15の両建てで少しでも利益を確保していこうと考えています。

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FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。